改めて、受賞作品の前で。
題材は、良寛の秋の歌
ー浮草の生ふるみぎはには月かげのありとはここに誰が知るらむー
かなの創作の面白さと苦しみは、『散らし書き(文字の構成配置)』と『変体仮名遣い』の文字のゲーム・パズルにも似た組み合わせの自在さです。
今回の作品作品では、一部変体仮名に変えて
『浮草の生ふる汀(みぎわ)に月可希(つきかげ)のありとは此處※処の旧字体(ここ)にたれ(多連)がしるら無(む)と替えています。
かなの作品は読めないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、日本の美意識を集めたようなかなの世界。また、ご紹介できればと思っています。