書道で扱う書体の種類とは?
2022/04/01
書道で扱う書体にはどのような種類があるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
書道で扱う書体の種類
書道の書体は5種類に分かれています。
篆書(てんしょ)
篆書は最も古い書体と言われているものです。
秦の始皇帝が国を統一した時に制定した「小篆」または「秦篆」が一般的な篆書として扱われています。
身近なものでは印鑑やパスポートの表紙で見ることが可能です。
隷書(れいしょ)
隷書は書きにくいとされていた篆書を崩し簡単にした書体です。
漢の時代では正式書体とされていました。
波磔と呼ばれる左右のはらいが特徴です。
紙幣などにも隷書が使われています。
草書(そうしょ)
草書はくずし字とも呼ばれ、隷書を簡略化した書体になります。
文字を早く書く目的のために生まれました。
美しい書体ではありますが、専門知識がないと読み解きが難しいと言われています。
ちなみに平仮名の元はこの草書体です。
行書(ぎょうしょ)
行書は続け書きのような書き方が特徴ではあるものの、草書よりも読みやすくなっています。
よく楷書の崩した形と思われがちですが、実は楷書よりも歴史は古く隷書を元にしたものです。
書き手の個性が出やすい書体でもあります。
楷書(かいしょ)
楷書とは隷書から転じたものであり、標準書体として扱われています。
文字を崩さずに、一画一画を正確に丁寧に書くのが特徴です。
小学校の授業でも習うので、馴染み深い書体だと言えるでしょう。
まとめ
書道で扱う書体には5種類あります。
書き方だけでなく、文字の成り立ちについても学ぶことでさらに書道を楽しめますよ。